過去ログ - フィアンマ「これがあの男が命を懸けて救った世界、か」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[sage saga]
2011/10/04(火) 01:18:07.89 ID:VeVfGtm4o
「先客か」
「よう、来ると思ってたよ」
食後、そのまま彼らの本拠地に厄介になることにしたフィアンマ。
(半分以上物置として使われていた)客室を宛がわれたが、さっさと眠る気分でもなかった。
だからフラフラと彷徨い屋上に出てきたのだが、そこで青年と鉢合わせた。
「何を根拠に」
「いや、無根拠だけど。ただ一対一で話がしたかったんだよ、『右方のフィアンマ』」
フィアンマの方は見ず、夜空を見上げながら青年はその名を口にした。
それを聞いたフィアンマは、特に驚きもせずに応える。
「やはり、お前は知っていたか」
「まあ、それなりに情報は集めてるから。貴方くらいの有名人なら、嫌でも耳に入ってくる」
「一応ローマ正教の最暗部なんだがな」
「あれだけ派手に動いたんだ、暗いも明るいも無いと思うが」
「それもそうか」
「まあ、この辺りで知ってるのは俺くらいだろうけどな。世界的に見れば十ニ分に有名人だよ」
くだらんことで有名になったな、とぼやくフィアンマ。
軽く苦笑した青年は、手すりにもたれ掛かりながら口を開く。
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