過去ログ - フィアンマ「これがあの男が命を懸けて救った世界、か」
1- 20
265:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage saga]
2011/10/04(火) 01:24:09.29 ID:VeVfGtm4o



昔の昔、イギリスにいくらかの魔術師達がいました。
彼らは各々何かを願い、それを叶える為に魔術を学び、共に歩んでいた集団でした。
しかし、彼ら魔術師の行く道は決して易しいものではありません。
そもそも生半可な願いであるのならば、魔術なんていうものに頼る必要は無いのですから。

彼らの往く道は暗く、願いは遠く。
志半ばで諦めそうになりながら、それでも進む魔術師達。


ですがそこで、魔術師達は一つの光に出会います。
『黄金』の、あまりに強すぎる輝きに。


彼らの儚い願いは、その圧倒的な輝きに呑み込まれてしまいました。
願いを失い、それでも彼らはその光に惑います。
そうして魔術師達は『黎明の薄明かり』と名乗るようになりました。
『黄金』の輝きに感化され、何時の何処かも分からぬ夜明けの明かりを目指す魔術結社。
唯一の目標すらも見失い、暗がりの中でただその輝きに迷い続ける、哀れな魔術師達。


そして、当然のようにそれは長くは続きませんでした。
同じようにして『黄金』の輝きに惹かれた魔術結社との争いで、彼らは敗れてしまいます。
かつて己の魂に刻んだ名も忘れた魔術師にはもう『黄金』の光も見えず、願いはとうに暗闇に消え。
何も持たず何も願えず、ただただ無様に終りを迎えようとしていました。





<<前のレス[*]次のレス[#]>>
414Res/270.92 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice