過去ログ - フィアンマ「これがあの男が命を懸けて救った世界、か」
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324:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/06/15(金) 23:08:32.94 ID:CypdjJ6do

「責任取れよ」

「そう言われても、はいそうですかと処理出来るような規模なのか」

「何トンだったかな。確かゼロの数四つだったか五つだったか」

「無理だ」

 当然ながらそんな量の水をポンと処理する力は今の彼には無い。
 かつてのアックアなら可能だっただろうか、などとフィアンマは思案してみる。

「そうだ、ガブリエル呼べよ。水の大天使ならあれくらいの水なんでもないだろ」

「あれはそう簡単には呼べん。仮に俺様が万全であったとしても無理だ」

 確かに彼は第三次世界大戦時にガブリエルを使役していた。
 だがそれは周到な準備の上で、世界の歪みを利用して初めて成立したものだ。
 仮に右腕を失っていなかったとしても、一夕一朝で呼び出せるほど大天使は安くない。

「使えないなおい」

「……それはさておき、確かにこれは俺様の責任のようだ。猶予はどの程度残っている、どうにか」

「その姿勢は悪くは無いがな」

 言った青年の後ろから、少年とその部下が歩いてくる。
 表情は険しく、足取りは重々しい。
 その様はどこか、死刑執行人のような雰囲気を纏っていた。

「もうリミットだよ」

 それならば、振り返るその表情は。




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