過去ログ - フィアンマ「これがあの男が命を懸けて救った世界、か」
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33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga]
2011/04/07(木) 23:20:53.61 ID:dEtouHOE0

 少年が険しい顔で青年の言葉を否定する。
 顔を歪める彼に視線を移し、フィアンマは更に問う。

「どんな仕事だ?」

「……仕事内容は普通だ。別に汚い仕事をやらされるってわけじゃあ無い」

「扱いはゴミよりはマシ。仕事量は他の倍、給金は他の半分――とかな」

「それならまだやり甲斐があるな。実際はそれ以下だろ」

「ま、そうかもしれねえな」

 少年曰く、それでは少女の医療費を貯めるには時間がかかり過ぎるとのことだった。
 そもそもリミットがいつまでかも分からない。
 だから出来るだけ早く金を集めようとした結果が、

「スリ、か」

「……もうしないさ。観光客相手に勝手にガイドをするとか、他にも稼ぐ方法はある」

「それにしたって合法とは言えねえだろ。下手やって警察に見つかったらパーだぜ?」

「じゃあどうしろっていうんだ」

「何度も同じこと言わせんなよ。工場に行って」

「何度も同じ返事が聞きたいのか?」

 にらみ合う二人。
 やがて少年は踵を返し、乱暴にドアを開けた。

「……稼いでくる。あと少しで目標額だ、手段を選ばなければ数日で集まるんだ」



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