過去ログ - フィアンマ「これがあの男が命を懸けて救った世界、か」
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90:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage saga]
2011/04/28(木) 03:44:00.74 ID:vlfBvtn50

「ってあら? もうバレましたの?」

 そういやこれ辞書機能あったなと携帯を弄っていたフィアンマが顔を上げる。
 少女は扉の方を向いているが、それが唐突に破られるような気配は無い。

「どうやら外で待機しているようですわね。十五……二十……まだ増えんのかよ面倒くっさ」

「何故そこまで正確に把握出来る?」

「実家がマフィアですので」

「もうお前実家に帰れ。多分天職だ」

「嫌ですわ」

 そういう間にも、扉の外には続々と黒服達が集まってきているらしい。
 少女は四十人を超えたと小声で告げた。
 馬鹿みたいに密集していてくれるなら正面突破も容易だろうが、そう都合良くはいかないだろう。
 おそらくは廊下やエレベーターホールなどにまんべんなく展開しているはずだ。
 下手をすれば一階やその周辺にも散らばっているだろう。

「しかし、何故こんなにも早くバレた? それなりに隠れて来た筈なんだが」

 フィアンマの疑問を受け取って、少女は思いついたように衣服をチェックし始めた。
 純金製らしいネックレスを外してみたり、無駄にフリルのついたスカートをバサバサと

「あら、こんなところに発信機が」

「お前もういい加減にしろよ」

「どんまいどんまーい」

「自分で言うな」

「貴方が言ってくれますの?」

「言うと思うか」

「言わないと思ったので言いましたのよ」



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