16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2011/03/24(木) 22:24:03.24 ID:VM0nDOuDo
  
 男「本当だ!!だから命だけは──!!」 
  
 ??「分かりました、どの引き出しですか?」 
  
 男「えっと確か一番上の引き出しに……私が開けよう──」 
  
 男「──(机の中には拳銃が一丁入ってる……。油断しきってるコイツを殺してやる!!)」 
  
 男「(そうだ……何故この私がこんな女にへーこらしなきゃいけないんだ)」 
  
 男「(殺す、殺す、殺す殺す殺す殺す!!!!引き出しを開けて殺してやるぅぅ!!!!)」 
  
 男「この糞がぁぁぁぁぁぁ死ねぇぇぇぇぇぇぇえええええ!!!」ガッ 
  
 男「──、え……?え……??」ガッ 
  
 ??「…………」 
  
 男「あ、開かない……引き出しに鍵なんてついてないのに……開かない……開かない……」 
  
 男「う、うわぁぁぁぁぁぁあああ!!ち、違うんだ!!誤解だ!!助けてくれ!!」 
  
 ??「……、何が誤解なんですか?」 
  
 男「ひ、ひぃぃぃぃ。た、助けてくれ!!誰か!!誰かいないのか!!!!」 
  
 ??「無駄、って言ってるじゃないですか」 
  
 ??「今、この屋敷はあたしの能力で“止まって”ますから。使用人も含めて」 
  
 ??「今この屋敷は、あなたとあたし以外の全てが止まってます」 
  
 ??「だから、ボタンも押せないし引き出しも開けられない」 
  
 男「助けてくれ……頼む……頼む!」 
  
 ??「その様子じゃ本当に知らないみたいですね」ピト 
  
 男「たの────」 
  
  
 フルフェイスのヘルメットを被った女が左手で男に触れると 
 男はまるで時でも止まったかのように動かなくなった。 
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