76:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2011/03/28(月) 23:31:18.36 ID:sX6/0YS4o
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部屋を飛び出した。
一方通行はぐったりとしている打ち止めと番外個体を抱えて廊下を走っていた。
逃げるために。
この二人を安全な場所まで──どこが、安全な場所なのだろうか。
先ほどの部屋にいた人物は追ってこない。
恐ろしい。一方通行は混乱しかけた頭の中でそんな感情が芽生えていた。
恐ろしい。こんな事をするあの部屋の少女も。学園都市も、まともじゃない。
自分の中の矛盾と、また目を向かせるために。また──
敵はアレイスターだ。あの部屋の少女を傷つけることは目的ではない。
何も律儀に学園都市の策略にはまってやる必要はない。
だから一方通行は少女が出てきた扉から飛び出した。
──アレイスターを叩くために。
そうだ。この際バッテリーなんか気にする必要なんかない。
何分かかろうが、この廊下を突き進んでアレイスターをぶっ殺してやればそれでいい。
もう、こりごりだ。
──しばらく進むと、ひたすら真っ直ぐな廊下に変化が生じた
部屋のようなものが見えた。あそこにアレイスターが────
打ち止め?「あは★ おかえりーってミサカはミサカはあなたの早いお帰りにびっくりしてみたり」
腕から力が抜けて打ち止めと番外個体がずり落ちたと気付くまで僅かなタイムラグが必要だった。
一方通行の精神を支えていたものが砕け散った。
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