過去ログ - 美琴「私が一万人以上殺した、殺人者でも?」
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10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/03/26(土) 14:39:38.61 ID:X5AOPpqso

 幼い頃から不運にまみれた人生を送り、周りからは疫病神とまで呼ばれ疎まれ蔑まれ、見かねた父親が頼ったのは、よりによって、科学万能の現代社会に真っ向から歯向かう選択――すなわち、”非科学”だった。

 世界最大の宗教である十字教、その三大勢力の一つであるイギリス清教に海外出張の際に邂逅を果たし、ぞっこん入れ込んだ父親により、上条当麻はイギリスに連れて来られ、興味の薄い参拝旅行に強制的に参加させられたのだ。
 そして例によって彼の不幸が発動した。

 その旅行、上条にとっては退屈そのものでしか無かった。
 興味の無い文化の興味の無い観光施設に無理矢理つれてこられ、そして同行者である父は熱心にその文化の、施設の素晴らしさについて熱弁を奮ってきて上条があからさまにヒいてるのにも全く気付く様子なく一人でハッスルしているのだ。
 これで楽しめという方が無理なもので、上条当麻(当時小学生)はとにかくこの苦痛の時間が早く終わってくれることだけを考え、鼻息の荒い父親の後をてくてくとついていくのみだった。
 そして、あまりの退屈さに欠伸を噛み殺すのも億劫になった上条は、近くにあった丁度いい高さの彫像に右手を掛けて寄りかかり。

 バギン、と乾いた音が響き渡った。


 晴れてイギリス清教の(裏側の方の)お偉いさんに見初められた彼は、色々な紆余曲折を経た上で、”その身の不幸体質を究明し、解消する為”という本音と建前の入り混じった理由により”必要悪の教会”の一員として、”魔術”の勉学に励む見習い魔術師として迎え入れられたのである。


 勿論、その事が彼の不幸人生を軽減するどころか加速させた事は言うまでもない。




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