過去ログ - 美琴「私が一万人以上殺した、殺人者でも?」
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354:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/04/16(土) 20:42:07.64 ID:T/pyK9RXo

「……ああ、すまないね。整理が甘かったみたいで紛れ込んでしまったようだ。欲しいというのなら、持っていってくれでも問題ないよ」

 そういってひらひらと手を振り、早く出て行けとばかりに本棚に向き直るステイル。
 その顔に動揺の色も怪しい点もなし、とシェリーの観察眼は語るが、脳裏では別の何かを感じ取っていた。

「ふーん、あっそ。確か思いがけない幸運だか悪運だかを象徴してるんだっけ? 縁起がいいし貰っておこうかな、サンキュ」

 PEORTHのルーンが象徴するのは、ダイスカップ。ギャンブルに使う、ダイスを放り入れてカラカラ転がすアレである。
 意味はシェリーの言ったとおり、偶然やハプニングにより転がり込む幸運を示したり、そして、「秘密」と「それを暴く」事も象徴している。

「じゃ、な。また切れた時催促に来るよ」

「ん、出来れば今度は皮肉やからかいを抜きにしてくれると有り難いんだけどね」

「あー、そいつぁ無理だ。私のライフワークみたいなもんだしな、これは」

 カラカラと笑うシェリーにステイルはやれやれと肩をすくめる。
 参った様子のステイルに、シェリーは満足、とばかりに息を吐くと、くるりと踵を返して部屋を去っていった。



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