過去ログ - 美琴「私が一万人以上殺した、殺人者でも?」
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411:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/05/01(日) 00:58:42.87 ID:j3QG2qEvo
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(ああ、もう……なんだってまたこうなっちゃうのよぉっ!)

 隣の部屋で焦げた髪先を弄くっている上条を横目で見つつ、御坂美琴は後悔の念に苛まれていた。
 さっきは悪い事をした、と素直に謝ろうとしたのに、つまらない事で苛立ってまた当り散らしてしまった。
 これでも学園都市では超能力者という頂点にまで登りつめた身だ。
 能力・精神・感情の制御はむしろ得意とするところで、多少短気でケンカっぱやい所があるのは自覚してるが、それも抑えるよう心がけている。

 なのに、何故上条の前ではこうまでも上手く行かないのか。美琴は自分の事なのに全然分からなかった。

(感謝……してるのは確かなのに)

 情けない事に、ボロボロ泣いてる姿まで見られてしまっている。彼の事を信頼できる人だとも思う。全てが終わって、また別れる時が来ても、絶対いつかまた会いに来て、この恩を何倍にもして返したいとも思っている。
 それなのに、先程から彼に取っている態度は全くの正反対ではないか。恩を仇で返すような真似とさえ言える。

(でも、でもなんか……さっきは凄く嫌な気持ちになった。なんで、なんだろ……)

 上条に「期待してない」とか言われた時、ワケも分からず胸が痛んだ。
 なんだか全てを拒絶されたような気持ちになって、悲しみと怒りが異様に湧き上がって、気が付けば意識してないのに前髪から電撃が漏れ出ていた。
 その電撃は意識して出したものではない。イラだった時、ムカつく相手を前に威嚇で電流の欠片を見せつけるように放出する事はあるが、アレはそういうのではなかった。
 今思えば、感情が昂ぶった位で何故能力が制御できなかったのか不思議だった。制御ミスだとしたら超能力者として精密な電撃を制御するのがウリの自分のチカラが疑わしく思えてくる。


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