過去ログ - 美琴「私が一万人以上殺した、殺人者でも?」
1- 20
453: ◆MDOfmX8bYE[saga sage]
2011/05/20(金) 14:55:29.76 ID:71hECwpPo
散々待たせてしまい申し訳ありませぬ・・・

書いては消し書いては消しを繰り返していたらまたも10日近く経っておりました
流石に間空け過ぎなので推敲も甘いですが今から投下させて頂きます
ちょいと時間ギリギリなんで半端な所で切れたらごめんなさい


454:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/05/20(金) 14:57:45.66 ID:71hECwpPo

 薄雲より降り注ぐ陽光を避けて歩く路地裏は涼しく、薄い半袖シャツから伸びる腕は肌寒ささえ感じる。
 検体番号一〇〇三二号、御坂美琴のクローン体の一人である少女は、その表情の乏しい顔を上げ、天気のはっきりしない空を心なしか恨めしげに見つめていた。

 打ち捨てられた投機物の間から時折ネズミや蟲がうろちょろと顔を覗かせては、何かにびっくりしたかのように姿を引っ込める。それは、少女が体質として放つ電磁波のせいなのか、それとも少女の重く沈む心中が放つ空気のせいなのか。
以下略



455:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/05/20(金) 14:59:47.32 ID:71hECwpPo

「とはいえ、思考を止めていない個体は、ミサカ以外にもいるのですけどね、とミサカは自らの思考につっこみを入れてみます」

 徐々にだが、個性とか自分の考えを持とうという動きは、各個体から出始めているのが最近の傾向だ。
 身近なものに興味を持ってみる。もっと周りを良く観察してみる。知識だけでなく体験として味わってみる。それだけで世界というものは一気に広がりと色彩を帯びていくものだと、自分達は元々知っていた筈。
以下略



456:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/05/20(金) 15:01:24.79 ID:71hECwpPo

「……、」

 と、巡らせていた思考の沼より意識をもたげ、感じた違和感にそれを向ける。
 二日ほど前、その足取りをプッツリと途切れさせて以来、一向に掴む事の出来なかった感触が、そこにあった。
以下略



457:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/05/20(金) 15:03:42.17 ID:71hECwpPo

(考えても分からない事はある……というのは、最近とみに思うことではありますが)

 そういう時にどうすればいいのか、その答えの出し方は一つではない。
 調べてみる。探してみる。試してみる。そして……
以下略



458:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/05/20(金) 15:04:57.00 ID:71hECwpPo
――――――――
――――
――


以下略



459:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/05/20(金) 15:05:43.89 ID:71hECwpPo
――――――――
――――
――


以下略



460:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/05/20(金) 15:07:28.98 ID:71hECwpPo

 上条がそれに気付いたのは、見慣れた路地への角を曲がった時だった。
 それは、トラブル体質の彼が、逃走経路の一つとして良く利用する、狭くて見通しの悪い路地の一つ。
 通る者もほとんど居ないため片付ける者も少ないのか、ガラクタが散乱し、砂埃まみれのため足を取られ易い地面。
 その性質を良く知る上条は、いつも予め暗闇に目を慣らしておき、ガラクタや砂埃がたまっている箇所を注意深く観察しながらその路地を通っていた。
以下略



461:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/05/20(金) 15:10:58.22 ID:71hECwpPo

 やがて、上条が広場に踏み入る。
 横手には寂れた倉庫のような建物が、主を失ったその内部の空洞を、崩れた壁面のあちこちから曝け出していた。

 広場に人の気配は無い。
以下略



462:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/05/20(金) 15:12:20.65 ID:71hECwpPo

――カツン、と路地に乾いた金属音が鳴り響く。


 暗闇の奥、その闇の中でぼんやりと浮かび上がる、白い人影。
以下略



973Res/425.60 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice