過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.9
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◆lI.F30NTlM
[sage saga]
2011/05/03(火) 02:01:45.53 ID:NFJMqSAYo
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JR千葉駅を出発して、約一時間半。
一回乗り換えのあと、目的駅に到着し、そこから徒歩で一分。ようやく本日の目的地に到着しました。
テレビで見たことのある日本らしくない大きな門が見え、調味料のような香辛料のような嗅ぎなれない匂いが周囲を漂っています。
「さ、着きましたよ! 本日の目的地!」
「まさか、瀬菜と中華街に来ることになるとは思わなかったよ」
そう。あたしたちの今日の目的地は横浜! 最初に中華街を訪れたのは、もうそろそろお昼ごはんの時間だからです!
それにしても、すごい匂いだな。中華街は初めてだけど、こんな匂いがするんだ。
服に匂いが付きそう……。
「まあ、中華街がメインじゃないですけど、そろそろいい時間ですからね。せっかくだからってだけです」
「そうだな。せっかく横浜に来たんだしな。そりゃそうと、瀬菜は結構来るのか?」
「横浜には何度か。でも、中華街は初めてです」
「へぇ〜。ちょっと意外かも」
む! せんぱい、なにか失礼なことを考えてませんか?
なぜかわからないけど、そんな気がすごくすごくしますよ!
それにしても、テンション高いなぁ、あたし。
「言っておきますけど、腐女子だからって、いつでも池袋やアキバに行くわけじゃないんですからね。あたしも女の子なんだから、渋谷とかにも行きますよ」
「そりゃそうか。すまん」
「わかればいいんです。それに、桐乃ちゃんだって渋谷とか行くでしょ? それと同じですよ」
「おお、すげえ納得した」
ふぅ、せんぱいが納得してくれてなによりです。
でも、桐乃ちゃんを例に出した途端納得するってのは、なんか釈然としないなぁ。
「まずはメシか。この店で食べたいみたいな希望とかあるのか?」
「いえ、そこらへんはまったく考えてないです。歩きながらでもいいかなと思ったので」
「んじゃ、適当にぶらついてみるか」
「はい」
大方の方針も決まったところで、あたしは先輩の右腕に、自分の腕を絡めました。
さあ、しゅっぱーつ♪
「なあ、瀬菜。別に腕を組まなくても良くないか?」
「そうですか? 平日とはいえ、人も多いからいいじゃないですか」
「そりゃそうなんだが、その、なんだ……」
「どうしたんですか? 歯切れが悪いですね」
せんぱい、しどろもどろですね。いえ、いいんですよ。理由はわかってます。
どうせまた、頭の中では「おっぱいおっぱい」とか思ってるんでしょ?
「いや、そのな。当たってるからさ」
「なにが当たってるんですか? はっきり言ってくださいよ」
「その……、お前の……胸が、な」
「ああ、胸ですか。気にしないでください。わざとですから」
「故意かよ!?」
いや〜、いい反応するなぁ。これを見るのが楽しくて、ついつい意地悪しちゃうんですよね。
それにしても、せんぱいって本当に初心ですね。
「まあまあ、いいじゃないですか。せんぱいも嬉しいでしょ?」
「お前なぁ……。女の子の発言じゃないぞ、それ。お前の中身って、実はセクハラオヤジなの?」
「む、失礼しちゃいますね。あ、アレですか? セリフが気に入らなかったんですか?」
「は?」
「いや、せんぱいのことだから『当ててんのよ』って言ってほしいのかと」
「なにその無駄な気遣い!? 全然違うからね!」
「はいはい。そういうことにしておきましょうか」
「お前……」
いやいや、本当にいい反応するなぁ。せんぱいって、リアクション芸人の才能があるのかも。
でも、せんぱいも人のこと言えないと思いますけどね。発言が娘を持つお父さんのソレだし。
と言うか、せんぱいって「セクハラ先輩」でしたね。
「ほら、早く行きましょうよ。あたし、おなか空きました」
「へいへい。仰せのままに」
「うむ。良きに計らえ」
「ははっ、なんだそりゃ」
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