過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.9
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◆NAZC84MvIo
[sage saga]
2011/05/04(水) 00:00:56.78 ID:iWfXVOwW0
「はいこれ」
「なんだこりゃ?」
「エロゲー」
「ふざけんなっての!!」
あらためて自己紹介しよう。俺の名は高坂京介、どこにでもいる普通の高校生二年生だ。
取り立てて自慢できる特技や能力など無い男だが、唯一、自慢できるものがある。
妹のあやせである。身も心も美しい俺の妹はまさに地上に降りた天使と表現するに相応しい。
そんな妹を持つ俺は、14年間兄として妹を守り続けていた――そう、あの日までは・・・
「一応、あんたのモノってことになってんだからさあ、一通りやっとかないとマズいっしょ?」
「俺は本来こんなものに興味なんてねーんだよ!!」
さっきから話しているのは新垣桐乃――ラブリーマイエンジェルあやせたんの親友である。
この桐乃という女、俺の妹に負けず劣らず凄い奴で、
成績は県でトップクラス。スポーツも万能で海外留学の話も来るほど。
その上マイエンジェルと同じく雑誌の読者モデルをつとめるくらい外見は美しい――中身は最悪だけどな!
「へぇ〜、逆らうんだ?もう学校でのあやせの話は聞きたくないの?」
「ぐ・・・!この鬼!悪魔!」
ワケのわからない脅迫だと思うか?まあ、普通はそうだろう。順を追って説明してやる。
実はこの桐乃、普通にしてれば人生勝ち組間違いなしの多才な女には人には言えない趣味があった。
――エロゲーである。
なんとこの女、何をトチ狂ったか知らないが“妹モノのエロゲー”が大好物で、
そういったゲームや同人誌などを買い集めていた“オタク”という奴だったのだ!
まあそれだけなら別に問題ない。当然その趣味は隠していたし、俺に実害があったわけではないからな。
問題はそれがあやせにバレたという事だ。
忌々しいことこの上ないが、桐乃はあやせの親友である。
あやせは桐乃のことが大好きで、尊敬してるといってもいいほど敬愛していた。
その桐乃がこんないかがわしい趣味を持っていたことで俺の天使は猛烈にショックを受けた。
その落ち込みぶりは凄まじく、俺は何とか立ち直らせようと奔走し、ついに最終手段をとったのだ。
『これらのモノは桐乃の趣味じゃない、俺が桐乃に頼んで買ってもらったものだ』
どうだ?最悪な言い訳だろう?
妹に向かって、妹いかがわしいことをするゲームや本などを集めるのが俺の趣味だと、そう言ったのだ!
その結果、あやせと桐乃は仲直りできたのだが、俺があやせから口もきいてもらえなければ
目も合わせてもらえなくなるほど嫌われてしまうことは、火を見るよりあきらかだった――
「週明けまでにコンプしておくこと、感想聞くからね。そしたらまたあやせの様子教えてあげる」
「いっぺん地獄に落ちやがれっ!!」
あやせ依存症にかかっている俺は定期的なあやせたん成分の補給が無ければ発狂してしまうだろう。
だが、先ほどの理由から、俺は家の中でもまったくあやせと触れ合えない。完全に無視されている。
そんな俺が唯一あやせたん情報を聞くことが出来る相手が、嫌われる原因になった桐乃とは何の皮肉だろう。
しかもこいつはそのことを盾に俺に自分の趣味を押し付けてくるのだからたまったもんではない!
だがしかし、現状、俺に選択肢は無かった――
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