過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.9
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94:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[sage]
2011/03/28(月) 19:47:26.63 ID:gqKd6v2y0
さて、一通りのおかずに順番に手を付けたところで、俺は一旦箸を止めた。
…ん?お味はいかがでしたか、だと?愚問だな。もちろんどれも美味しかったさ。お世辞抜きでやみつきになっちまうレベルだぜ?
本来なら『お前らにも食わせてやりたい』と言いたいところだが、やっぱり食わせたくないな。なんせこれは俺専用の“常闇の匣(ハコ)”だからさ!

俺は一通り食べた感想と再度のお礼の言葉を言おうと隣を見た。
すると黒猫は相変わらずただひたすら俺の顔色を気にしている。
そんなに自分の料理食べてる俺の反応が気になるのか?こいつも素直で可愛いとこあるじゃねえか…。
でも…そんな黒猫の様子を見たら………俺的にはちょっと気になることが出てきたんだよな。

その結果、実際に俺の口から出てきたのは感想でもお礼でもなく、こんな疑問だった。

「そういえばさ………お前は、昼飯食わないのか?」
「!?」

黒猫はわかりやすくギクッとして動きを止めた。
その挙動からは、『イタいとこを突かれた!』って感じがありありと溢れ出ている。

「まさか、これ…本当はお前の分の弁当だったんじゃないだろうな?」
「そ、そんなわけないじゃない。それは貴方の分よ。」
「じゃあ、お前の分は?」
「もう…さっき食べてしまったのよ………」

何か様子がおかしい。こいつ絶対に嘘をついてるな?
それにさっきから何かを我慢してるような気がするんだよなぁ……………

俺が胡瓜の漬物を食べながらあれこれ思案していたその時、突如として校舎裏に、最近では聞き慣れない不協和音が響いた。


ぐぅ〜きゅるるるるる………………………


…何だ?この漫画の効果音みたいなのは!?これは俺じゃないぞ!?
だが、今ここには俺たち二人しかいないはずだ。
ってことは……………


(続く)


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