過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.9
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947: ◆NAZC84MvIo[sage saga]
2011/05/04(水) 00:05:27.51 ID:iWfXVOwW0

「話はあやせちゃんから聞いてるのよね?」
「ええ、大体は」
「だからね、京介君。あやせちゃんと別れて頂戴。お金なら言い値で払うわよ?」
「フッ、お断りします。お金の問題じゃないでしょう?なぜならっ!俺はあやせを愛しているからっ!!!」
バチンッ――いきなり隣からビンタされた。

「こ、公衆の面前で何を叫んでるんですかっ!!」
「俺はいつだろうとどこでだろうと言えるぞ!なんら恥じることはない!」
「わ、わたしのことが好きならわたしのことも考えてくださいっ!わたしが恥ずかしいじゃないですか!」
真っ赤になって目を潤ませながら恥らうあやせ――そんな俺たちのやりとりを見て美咲さんが一言。

「ふぅん・・・ラブラブってわけね」
「当然です!!」
あやせの肩を抱き寄せながら胸を張る――またビンタが飛んできた。

「セ、セクハラはほどほどにして下さいっ!!」
「・・・もういいわ、とりあえずあやせちゃんに彼氏がいることはわかった」
「じゃ、じゃあ・・・」
「でもまだ諦めた訳じゃないわよ。意外とすぐ別れちゃうかもしれないしね」
「そ、そんなことありません!!」
あやせが大声で反論する。まあ当然だ、兄妹の絆は一生切れることは無いんだからな。

「ふぅん。話は変わるけどあやせちゃん明日はおヒマ?新宿でウチ主催のイベントがあるんだけど来てみない?」
「あ、明日は無理です!」
「どうしてかしら?」
「明日はわたし達デートの約束があるんです!」
「この時期だとクリスマスデートかしら?でも恋人なのにイブにデートはしないの?」
「イブの日は家族で過ごすので、その前に二人でデートするんです」

と、まあこんな感じだったのだ。
結論から言うとこの日の説得は失敗に終わった。
この日の俺達の様子だけでは納得しなかった美咲さんが、
デートの様子を監視して本当に別れさせるのが無理なのか確かめるつもりらしいと、
あやせのモデル仲間からタレコミがあったのだ。

「説得は失敗か〜〜〜」
「・・・でも、これって逆に好都合ですよね?」
「え?」
「美咲さんはわたし達が監視されてることに気付いてるって知らない訳ですから・・・」
「なるほどっ!思いっきりラブラブなデートを見せ付けて諦めさせる訳だな!?」
「だ、誰もそこまで言ってません!!」
「違うのか?それ以外に方法は無いと思うんだが」
「・・・・・必要以上にセクハラしたら絶交ですよ!?」
「まかせとけっ!!」
こうして俺はあやせたんとラブラブデート(しかも本人公認)をすることになったのだ。ヒャッホウ♪




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