過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.9
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950: ◆NAZC84MvIo[sage saga]
2011/05/04(水) 00:07:34.69 ID:iWfXVOwW0

時刻は夕方という頃、デートを終え俺たちは監視の目があるため最後は別々に家に帰ることにした。
あやせを駅まで送り、俺はそのままとめておいたチャリにまたがり家路を急ぐ。
俺が帰りつく頃にはあやせはもう家で俺の帰りを待っていた――

「さっき美咲さんから電話があったんですけど、ひとまず私のことは諦めてくれたみたいです」
「そっかーよかったー!!あやせがヨーロッパに行くなんて冗談じゃないからな!」
「・・・本当にそう思ってるんですか?」
「え?なんでそんなこと聞くんだ?」
もしかして美咲さんがまだ諦めてなければ、またあやせたんとデートできるかもしれない
という考えがチラっと頭を掠めたのがバレたのか?

「・・・・・もういいです。それより京介さんに言いたいことがあります」
「な、なんだ?」
「今日のデートのことです!もう、ダメダメじゃないですか!」
「えっ!?ええぇーーー!?ダメダメだったの!?」
「そうですよ!今日のデートコース、ほとんど桐乃のケータイ小説通りだったじゃないですか!」
「そ、それは仕方ないだろう?俺デートなんて初めてだったんだし・・・」
「そういうことを言ってるんじゃありません!わたしとのデートなのに桐乃のことばっかり考えるなんて失礼です!」
ええ?なにそれ?
確かにデートコースを考えたりするのに桐乃から教わったことを思い出してたりしてたけど、
それは全部あやせの為であって他に理由なんて一切ないぞ?

「・・・・・ひょっとして、楽しくなかったのか?今日のデート・・・」
「京介さんはどうだったんですか?」
「俺はムチャクチャ楽しかったさ!あやせと一緒に色んなところ行けて色んなもの見て!
 楽しくないはずがないじゃないか!」
「・・・・・嘘つき」
「え?」
「嘘つき嘘つき嘘つき!!
 わたしが楽しくなかったのになんで京介さんは楽しかったんですか!?
 前に『お前が落ち込んでると俺も落ち込む』って言ってたじゃないですか!!
 あれは嘘だったんですかっ!?」
「う、嘘じゃないさ!あやせだって今日は楽しそうにしてたじゃないか!!」
「今日は・・・!今日のは・・・デートじゃなかったんですか?今日は彼氏だったんじゃないですか?
 あれじゃぁ・・・あれじゃ今までの『兄妹のお出かけ』と全然違わないじゃないですかっ!!!」
「な、なんで泣いてるんだよ?今日のデートはそんなにダメな出来だったのか?
 俺は俺に出来る限りのことをやったつもりなんだぞ!?」
わけがわからずあやせに問い詰める。だが返ってきた言葉は俺を地獄の底へ叩き落す言葉だった――

「もういいです!次からは本当の彼氏に頼みますからっ!!」

そう言い捨てて去っていった――

「ほ、本当の彼氏・・・?本当の彼氏・・・?
 本当の彼氏だとぉおーーーーーーーーーーーっ!!??」




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