13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(四国)[saga]
2011/03/27(日) 00:16:26.19 ID:mcrF5brAO
男3「野郎!」
男2「ヤッちまえ!」
奥の男が手から炎を出し、少女に向けて放つ。
異能。
外の非常識であり、ここの常識である。
火炎は少女を呑み込み、肉を焼くはずだった。
ただ、彼女でなければ。
亜弥「……ごちそうさまでした!」
男3「ハァぁ!?火を食いやがったぁ!?」
彼女は炎に対して頭突きをするように頭を出し、その炎を食べた。
いや、食べた様に見えただけだ。
男2「こ、この!」
もう一人の男が殴りかかってくる。
となると肉体強化の能力ぐらいしか当てはまらないだろうな、と少女の本能が少女自身に語りかける。
半身になってその右ストレートを躱し、そのまま回転し後ろ回し蹴りを横っ腹に差し込んだ。
確かに手慣れた技術の、それ。
男は動揺した。
肉体強化によって全身が硬化しているはずなのに、少女の蹴りは確かに自分の柔らかな場所を打ったのだ。
男1「お、おい。コイツヤバいぜ」
男3「う、うむ。トンズラ安定だ!」
たったそれだけであっさり逃げ出す三人組。
それを追わず、しかし彼女は、
亜弥「こらーっ、ごめんなさいしろーっ!!」
とだけ叫んだ。
遠くから小さく『ごめんなさーい』と聞こえたような気がした。
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