過去ログ - 哀川潤にうってつけの日 【戯言バナナフィッシュ】
1- 20
6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)[sage]
2011/03/28(月) 15:45:07.35 ID:PxaCltfEo
 加えて私にこの作品をいままで発表させまいとしていたものは、私にいわゆる良心というもの

(私は作家であり、すなわちカフカの言うように善良な人間ではない、私にそんなものがあるのか

信じるかはあなた次第である)があるならば、それが私の家族のこの作品に対する反応を予測し、

私に対する激しい詰問とSへの深い思い入れといったものを呼び覚ましてしまうということをわかっていた

からであろう。

それは私が休暇を利用してニューヨークにある実家に帰った際、私を見るや否や仕返しとばかりにフラニー

とゾーイーがマックス・ミュラーの「東洋の聖典」の全集を一冊一冊私にむかって投げつけて、

映画の公開停止を要請されるのが怖かったわけではない(むしろ私はそれを喜んで受け入れる気でいるのだ。)

私がなぜいまさらになってこんなものを出す気になったのか、私がこの作品を通していったい

何を伝えたいのかといった質問を、リビングという法廷で永遠とされ続ける恐怖におびえ、あのひやりと

冷たいながらもどういうわけか懐かしい、一種の宗教施設のようなアパートメントに戻れなくなるのを

ひどく怖がっていたのだ。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
33Res/33.54 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice