127:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北)[sage]
2011/07/08(金) 00:50:49.54 ID:9qLumqyAO
わぁお、まだ続き来てくれるのか
超楽しみ
128:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/07/08(金) 03:16:27.07 ID:qUog2pEIO
続き?新しいの?
新しいのなら別スレの方がいいかと
129: ◆hwowIh89qo
2011/07/08(金) 23:20:03.21 ID:ll8QhN4I0
投下ってことをすっかり忘れていたぁぁぁぁ!
かなーり遅れマシたけど投下です。
ちなみに、とりあえず今のところは「また、あした」ベースでのごちゃごちゃしたものを投下するのです。>>114〜 みたいなノリが続く感じですかね。
130: ◆hwowIh89qo
2011/07/08(金) 23:25:00.58 ID:ll8QhN4I0
秋雨の終りと霜降の始まり
随分と、長い雨が降っていた。僕の季節たる秋には雨が多くなる。秋の長雨というやつだ。
この雨もいつかは降り止み、気付けば木枯らしの吹く季節になる。彼女の季節たる、冬にへと世間はその時を進めようとしていた――。
131: ◆hwowIh89qo
2011/07/08(金) 23:28:45.43 ID:ll8QhN4I0
散々降っていた雨も、帰りまでにはどうにか止んでいてくれた。
僕は冬森さんと手を繋ぎながら、道路のそこかしこにある水溜りを避けながら歩く。
目指すのは当然、ジュピトリスだ。もうこのぐらいの季節になってくると、いい加減肌寒い。
晴れている日は、トチ狂ったセミが鳴き始めるような具合でもあるのだが。まぁ、そんな曖昧さが秋というものだろう。
絵に描いたような秋なんて、ほんの一寸だ。
132: ◆hwowIh89qo
2011/07/08(金) 23:31:56.99 ID:ll8QhN4I0
こうまで冬森さんが固執するならば、何か思うところがあってのことだろう。
あまり思い出したくない事柄でもあるけれど、他ならない恋人の願いでもあるのだ。
それに、彼女になら僕の傷を見せるのだっていいような、そんな気もする。
「わかったよ。でも長くなりそうだね。お菓子でも食べながら、ゆっくりいこう」
133: ◆hwowIh89qo
2011/07/08(金) 23:39:58.44 ID:ll8QhN4I0
話を僕らの関係に戻すなら、冬森さんは僕をハメようと思えば、春野さんのところにでも泣きながら行けばいい。
僕から受けた被害を少し捏造し、春野さんを上手い具合に丸め込み、そして春野さんが動き出したなら――詳しい事実調査もならないまま、僕は退学になるだろう。
無論、冬森さんがそういうことをするような人物ではないということは骨身に染みている。だけど、僕の脳裏にそういう光景が巣食っていることも事実なのだ。
そして、それはきっと冬森さんにもあるだろう。僕が何かをする、そんな光景を抱えているハズだ。それは僕達につけられた傷が放つ警告なのだろうから。
134: ◆hwowIh89qo
2011/07/08(金) 23:43:03.32 ID:ll8QhN4I0
「必要、なんです。私達には」
「そうでもしないといけない、理由が?」
雨脚が強くなってきた。冬森さんはコーヒーを一口飲んで、喉を湿らせてから言葉を続ける。
僕もチョコ・サンデーの溶けかかったアイスを掬い、口に運んだ。口に広がる上品な甘さが、今はなんだか煩わしい。
135: ◆hwowIh89qo
2011/07/08(金) 23:46:07.96 ID:ll8QhN4I0
その日、帰りが遅くなった冬森さんは帰宅途中に、ある初老程の男性に話しかけられた。
なんでも、道に迷ってしまった、ということだった。幸い、場所は通り道にあったので、そこまで案内することにした。
さしたる問題はなく冬森さんと男性は目的地にたどり着き、男性は冬森さんにお礼を言って、そこで別れたという。
それだけで話が終わればよかったのだが、そうはいかなかった。
136: ◆hwowIh89qo
2011/07/08(金) 23:49:07.53 ID:ll8QhN4I0
以上です!
次回も特には思いついてないので投下はかな〜り遅くなると思います。
これからもちっくりゆっくり進めていくつもりです。とりあえず、飽きるまで。
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