過去ログ - 男「また、あした」
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15:>>1[saga]
2011/03/28(月) 21:47:06.95 ID:gJVBoKdj0
ちなみに、物理の小テストは10点満点である。にしても、春野さんに勝ったのか、僕は。
これまた珍しいものである。秀才な彼女に勝っていたとは。
驚きのあまり線がブレてしまったので、そこを消しゴムで修正しつつ口を開く。

「あの8問目部分だけは期末に出さないでほしいよね」
「同感ですけど、そういう部分に限って出るものなんですよ」
「違いないや。ここの部分はちゃんと勉強するか、いっそ棄てないとダメかな」
「そう大きくは出なさそうですしね。棄てるのもアリかもしれません」

苦しい。変な汗を掻いてきた。異性との会話がこうも緊張するものだろうか。
多分、彼女も同じ思いをしていることだろう。不器用というか七面倒というか。
こんなだから僕は今まで女の子恐怖症が改善されなかったのだろう。
今思えば、過去のどれもこれも、僕が何か踏み出せば少しは好転したかもしれない。
苦しいけど、今は続けないと。

「あー……その、お話は何か案が?」
「今考えている途中なんですけど、なかなか決まらなくて」
「そっか。あ、いや。せかすつもりは無いんだけど。気になって」
「それでも、できる限り急ぎますね。できれば近日中に書き始められるように」
「あんまり遅いのもあれだけど、それでも急ぎすぎない方がいいよ」
「は、はい。大丈夫ですよ」

どうも不器用なやり取りになる。そろそろ誰かしら助けてくれないものかな。
そう考えていると、廊下から足音が聞こえてきた。そりゃ誰かしら通りかかるだろうが、タイミング的には救世主的な何かを期待してしまう。
顧問とか?(顧問は名前だけぐらいの感じだったので来るハズもないのだが)

「遅れたわ……って、あら。二人して作業中ね。お邪魔かしら」
「そんなことないですよ。春野さん。丁度、お話つくりに詰まっているところなんです」
「そう? 秋川君は……暇そうね。スケッチ?」

思わずスケッチブックを閉じた。冬森さんを描いていると知られるのはなんとなくマズイ気がする。
概ね完成していたしもうこれはこれで描き終ったということにする。

「まぁそんなところです。それにしても、もうこんな時間ですか。帰りません?」

ちょっと敬語になった。春野さんに話しかけるのは当分なれないと思う。

「まぁね。私も、雪花を迎えに来たようなものだったし」
「あ、そうだったんですか? じゃあ一緒に帰りませんか」
「ええ、勿論」

たちまちにガールズトークが始まる勢いだったので男一人な僕は逃げるように退散することにした。
やっぱり慣れない。明日にはまた、その。少なくとも今日よりは縮んだ関係を築きたいものである。
積み重ねが重要とはいっても積み具合が薄すぎる気がしないでもない。
本当にこれから大丈夫だろうか。


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