108:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県)[saga]
2011/04/02(土) 21:14:47.43 ID:3VwabWPNo
少女「ほぇ? 解いてないよ」
少年「まじで!?」
後輩「では、貴女は……」
メイド長「私から説明いたしましょう。魔王様は貴方達が魂の鎖に縛られ、暴れまわった半年間に魂の鎖を歴代魔王達の執念ごと取り込み、我が物となさったのですよ」
少女「あ、あはは」ポリポリ
少年「そんな無茶苦茶な」
竜王「魔王様は休む間も取らずに魂の鎖と向き合われ、克服なさったのだ。お主達のように力に振り回されたりなどしなかったぞ」
後輩「……ごめんなさい」
少女「あ、謝らないで。ね?」ニコッ
竜王「そのお優しさこそが魔王様の強さの素。全てを寛大なお心で包み込み、浄化してしまわれたのだ。我々とて信じられなかったが、目の前にその生き証人が居るからな」
少女「優しいだなんて……そんな事ないですよ。私は自分の思った事してるだけです」
メイド長「歴代魔王の中でも最強と言われる所以ですわね」ニコニコ
少女「あーうー」テレテレ
竜王「魔王様、私めに御用とは?」
少女「あ、そうだ。えっと、私が利用させてもらった事を少年君達にお願いしたいんですけど」
竜王「幻想空間ですね」
少年「幻想空間?」
後輩「聞いた事があります。というより、私に残ってる女賢者の記憶ですが……確か、仮想空間を構成して、その中であらゆる戦いの経験を積む事ができるのではなかったでしょうか」
少年「精神と時の部屋みたいなモンか」
少女「あはは、似た感じだねぇ」
後輩「となると、少女先輩も仮想空間で戦いを?」
竜王「いや、魔王様はあの空間で魂の鎖と向き合われたのだ。外から邪魔が入らぬからな」
少年「そこで俺達は戦闘経験を積んで、って事だな」
少女「そうなんだけど、もちろん仮想空間内で怪我をすると実体も怪我をしちゃうし、万が一死んじゃったら……」
後輩「実際に死んでしまう、と?」
竜王「当然だ。精神の死は肉体の死と同意義だからな。怖気づいたのならやめるか?」
少年「いや、むしろどんとこいだ」
少女「では、明日から二人には幻想空間に入っていただきますね。竜王さん、準備をお願いします」
竜王「魔王様の御心のままに」
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