15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県)[saga]
2011/03/28(月) 23:54:56.53 ID:Y4tf1Tbwo
― 魔王城 魔王の部屋 ―
獣王「では、魔王様は人間界への侵攻には反対だ、と」
少女「はい」
海王「ですが、人間界を破壊し、蹂躙し、征服する事こそが我々の悲願」
少女「じゃあお聞きしますけど、どうして私達を殺そうとするんですか?」
メイド長「『私達』というのは人間の事をおっしゃっておられるのでしょうか?」
少女「もちろんです。私は人間です」
竜王「魔王様は魔王様でございます。人間のような下等種ではございません」
獣王「まだ記憶が戻っておられないからご自覚がないんだ。しばらく時間を置くべきだと思う」
海王「仕方ありませんね……一度人間界からは手を引き、魔王様の記憶が戻られるのを待ちましょう。勇者とて急激に成長するような事はないでしょう」
メイド長「魔王様、紅茶を淹れ直しました」
少女「あ、ありがとうございます……みなさん、ご迷惑掛けちゃってごめんなさい……」シュン
獣王「な、何をおっしゃるんですか!」
海王「そうです。魔王様が謝られるような事は何一つとして!」
竜王「我々が先走ってしまった結果です。魔王様の記憶が無いのを失念しておりました。申し訳ございません」
メイド長「夜には吸血鬼も戻るはずです。お話はまたその時にいたしましょう」
少女「はい……」
獣王「今日のところはゆっくりお休み下さい」
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