過去ログ - 少女「私が……魔王?」
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17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県)[saga]
2011/03/29(火) 00:02:52.64 ID:D6BnVlAAo

― 魔王城 キッチン ―


少女「うなー、お手洗いどこ……」モジモジ

少女「明らかにキッチンだよね、ここ。どう間違えてもお手洗いじゃないや」キョロキョロ

少女「おっきなお鍋がたくさんある……こっちは中華鍋、かな? これだけおっきのだったら作り甲斐あるだろうなぁ」

少女「誰もいないのかな? お手洗いの場所聞きたかったのに……」

?「誰だ!?」

少女「ひゃぅっ!?」ビクッ

?「こんな時間に来るとは、昼飯が足りなかったからって盗み食いしに来たんだね!?」

少女「あわあわあわ」アタフタ

?「って……魔王様!? し、失礼いたしましたっ!!」ペコペコ

?「まさか魔王様とは露知らず、暴言の数々申し訳ございません」ドゲザ

少女「わ、私こそごめんなさいっ。迷っちゃって……」

少女(ちょっとだけ漏れちゃったかも……)

?「お腹が空いたのですか? でしたらすぐにでも軽食のご用意をいたしますが」

少女「あ、いえいえっ。お腹が空いたんじゃなくてですね、その……」

少女(人間……なのかな? でも耳が尖ってて……あ、少年君が貸してくれた本に載ってた)

少女「エルフさん、なんですか?」

?「はい。人型魔族のエルフ族に属します、調理師長と申します。厨房の責任者を仰せつかっております。この度は魔王様のご帰還、心よりお喜び申し上げます」

少女「あ、あははは……」

調理師長「今宵の宴には調理師一同腕をふるって魔王様のご帰還をお祝いする料理を作りますので、どうぞお楽しみになさってください」

少女「お料理って人間のお料理とは違うんですか?」

調理師長「人間界の料理とあまり変わりませんよ。ただ、種族が多様ですので使う食材がかなり広がります」

少女「ほぇー」

調理師長「例えば、獣族の一部は肉や魚ではなく、昆虫などを好んで食べますので、それに合わせた調理方法や味付けをします」

少女「田舎のお婆ちゃんがイナゴの佃煮作ってたけど、そんな感じなのかな……」

調理師長「ツクダニとは何でしょうか?」

少女「あ、えっと、お砂糖とお醤油とかで甘辛く味付けするんです」

調理師長「醤油……?」

少女「ありゃ、お醤油がわかんないのか……えっとえっと、お醤油っていうのは大豆に色々と手を加えて発酵させた調味料なんです」

調理師長「ふむふむ。味は甘辛になるんですか?」

少女「はい。佃煮はそんな味になります。お醤油そのものはしょっぱいですね」

調理師長「甘辛い、ですか……ふむ、ショーユとかいうのを手に入れてみたいですね」


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