54:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県)[saga]
2011/03/31(木) 22:31:29.98 ID:tN+DsQC+o
― 学校屋上 ―
少年「一体どうしたんだよ」
少女友「それはこっちの台詞よ! あんた一体何考えてんの!?」
少年「その台詞2回目だぜ」
少女友「そんな揚げ足どうでもいい! 少女の事よ!」
少年「少女ぉ?」
少女友「そうよ! 昨日あんな事言っておきながら今朝になって後輩ちゃんと仲良く腕組んで登校とかどういう事!?」
少年「あー、その事か」
少女友「その事って……あんたねぇ!」グィッ
少年「胸倉掴むなって。お前は喧嘩っ早いなぁ、昔から」
少女友「一体なんなのよ! あんたは何考えてんのよ!」
少年「3回目」
少女友「っ」パァンッ
少年「いっててて……お前に叩かれるのも久しぶりだなぁ」ヒリヒリ
少女友「説明して。一から十まで全部」
少年「説明する事なんてねぇよ。お前には、な」
少女友「どういう事よ!」
少年「どうもこうもねぇよ。あいつは敵なんだ」
少女友「敵って……少女が?」
少年「当たり前だろ。あいつは敵だよ」
少女友「どういう意味よ」
少年「意味も何もそのままの通りだよ。あいつは、人間の敵だ」
少女友「わけわかんない」
少年「わかんなくて当然。でもな、後輩は『わかって』たんだよ」
少女友「どういう事なのよ! あの子を簡単に捨てて自分はヒョイヒョイと他の女と付き合うって、あんたそんな奴じゃなかったじゃない。それ以前に、あんたも少女もお互いに……」
少年「お前は何もわかってない」ギロ
少女友「っ」ゾッ
少年「少女は、あいつは敵なんだ。俺達人間の敵だ。天敵だ」ギリッ
少女友「どういう、意味なのよ」
少年「お前は何も知らないままのほうが良い。忘れろ。俺とあいつは何でもない」
少女友「ちょ、ちょっと!」
少年「俺は、勇者だ」
スタスタスタ
少女友「どういう意味なのよ……」
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