64:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)[saga]
2011/04/01(金) 13:40:19.51 ID:YZbjmkcXo
トントントン
少女友「足音が一人じゃない……?」
少年「邪魔するよ」ガチャ
後輩「お邪魔します」
少女友「あんたか」キッ
後輩「……」
少年「そんなに邪険にすんなよ。こいつは俺のパートナーなんだから」ポン
後輩「はい」ニコッ
少女友「世間はあんた達を勇者とその相棒兼恋人って言ってるみたいだけど、有名人になったお二人があたしみたいな一般ぴーぽーに何の御用でしょうか?」
少年「棘あんなぁ」
少女友「当たり前でしょ。みんなが何て言おうとあたしはあんたを許す気なんてさらさらないんだからね」
後輩「勇者様を魔王の毒牙からお守りするのは当然の事でしょう? 責められる謂れがありません」
少女友「あんたに聞いてない」
後輩「……」
少年「まぁいい。少女友、幼馴染として頼みがある」
少女友「お断りします。お帰り下さい」
少年「あのなぁ……」
少女友「あんたからの頼まれ事なんて誰が聞くもんですか」プイッ
少年「少女に会えるかもしれない、って言ってもか?」
少女友「!?」
後輩「喰いつきましたね」ニッ
少女友「少女に会えるってどういうこと!?」
少年「テレビ見たか? 近い内に米軍が参戦して例の洞穴に攻撃を仕掛ける」
少女友「さっき見たわよ」
少年「俺とこいつは米軍のミサイル攻撃と同時に米兵や自衛隊の特殊部隊を連れて魔界に行く」
少女友「……魔王城ってとこ?」
少年「最終目的地は、な。だが魔王城に辿り着くまでには四王を倒す必要がある」
少女友(四王って少女が呼んだ化け物達の事よね……)
少年「連戦になるのは目に見えてわかってる。俺もこいつも下手すりゃ途中で倒れちまうかもしれん」
少女友「勝手にどうぞ」
後輩「……」ギッ
少年「あのなぁ、俺もこいつも人類の為にやってんだぞ?」
少女友「そんなの知らないわよ。あんたが勇者とかあの子が魔王とか私には関係ないわ。あんたはあたしの親友に酷い仕打ちをした極悪人よ」
後輩「黙って聞いていれば勝手な事を」スッ
少女友「な、なによ」
後輩「勇者様の双肩には人類の未来がかかっているのですよ。貴女の命などその使命に比べれば塵芥も同然。こうして勇者様直々にお迎えにあがっているだけでも平伏して感謝しなければならないという事がまだわからないのですか?」
少女友「何言ってんのこの子。頭おかしいの?」イライラ
後輩「っ!」
少年「やめろ。少女友も言いすぎだ」
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