65:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)[saga]
2011/04/01(金) 13:41:23.01 ID:YZbjmkcXo
少女友「ふんっ」プイ
少年「あーもう。頼みってのはさ、お前も一緒に来て欲しいんだよ」
少女友「なんであたしが」
少年「魔物や魔族はお前に手を出せない」
少女友「なんで?」
少年「魔王が、あいつが『そう』命令してるんだろ?」
少女友「っ、し、知らないわよそんな事!」
少年「あいつはきっとこう言ったんだろ。「少女友には手を出させない」って」
少女友「さぁね」
後輩「検知できました。魔王の魔力紋です」フォンッ
少女友「魔力紋?」
後輩「貴女が知るような事ではありません」
少女友「っ」
少年「やめろってば。少女友、頼むよ。お前が居てくれりゃ魔族の掃討もかなり楽になるんだ。何せ向こうはお前に手を出せないからさ」
少女友「あたしを盾に使おうってハラなのね」
後輩「勇者様のお役に立てるのですから喜ぶべき事ではないですか」
少女友「ぜんっりょくでお断りだわ! なんであんた達の手助けなんてしなきゃいけないのよ!」
少年「後輩、口が悪いぞ」
後輩「申し訳ございません。でも、勇者様の事を思うとこの者の口の利き方がなっていませんので」
少女友「イチャイチャしたいんだったらさっさと帰ってくれない? 虫唾が走るわ」
少年「俺とこいつはパートナーだけど『そういう』関係じゃねぇよっ」
少女友「あっそ。はいはい。お帰りはあちらですわよ、勇者様」
少年「……どうしても協力してくれないのか?」
少女友「どうしても協力したくないわね。あたしは何があっても少女の味方なの。あの子と約束したもの」
後輩「魔王との約束を守るとは愚かな。あっちはどうせそんな約束など最後にはあっさりと翻すに決まってるじゃないですか」
少女友「少女の事をロクに知らないあんたが語るな!」
後輩「……」
少年「この街以外の世界中では今この瞬間にも魔族や魔物の侵攻によってたくさんの犠牲者が出てるんだぞ。お前はみんなを助けたいと思わないのか?」
少女友「そ、それは……」
少年「俺と来い。少女を止めるんだ」
少女友「……」
少年「あいつを、少女を止めれるのは俺だけだ。頼む、お前の力が必要なんだ」
少女友「……ったわよ」
少年「?」
少女友「わかったわよ。一緒に行ってやればいいんでしょ。ただし、あたしはあくまで少女の為に行く。あんたの手助けなんて一切してやらない」
少年「それでも良い。一緒に、あいつを止めよう」スッ
少女友「握手? 悪いけどそれは遠慮しとくわ」
少年「……わかった」
後輩「お可愛そうな勇者様……」ソッ
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