過去ログ - 少女「私が……魔王?」
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91:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県)[saga]
2011/04/02(土) 21:05:30.01 ID:3VwabWPNo

― 『門』近くの最前線基地 捕虜収容所 ―


後輩「……来ましたね」ジャラリ

少女「少年君はどうしたのですか」

後輩「その件で話があります」

少女友「少女、気をつけて」

メイド長「封魔具で手足を拘束しております。さらにはすぐにでも首を刎ねる事ができるという事を忘れないようにしてお話くださいね」

後輩「……勇者様が米軍に捕らえられました」

少女「どういう事!?」

少女友「米軍にって、一緒に戦ってたんでしょ」

後輩「前回の打通作戦の失敗で、その責が勇者様一人に集中しました。それで勇者様は米軍の管理下に置かれる事に……」

少女「そんなっ。だ、だとしたらっ!」

少女友「どういうこと?」

少女「少年君の魂の鎖を解明しようとするつもりなのかもしれない。私の中にある魔王の記憶が気をつけろって言ってる」

メイド長「……」

後輩「その通りだと思います。米軍は勇者様の力の源を解明する為、勇者様をモルモットにする気です」ガシャッ

後輩「お願いします! 勇者様を助けて下さい! このままだと勇者様はっ!」

少女友「じ、自業自得でしょ! 自分勝手に少女の気持ちを踏みにじっておいて、今度は助けろなんて都合が良すぎるわよ」

後輩「それはわかってる! でも、他に頼れる人なんていないのです……みんな掌を返したように勇者様を叩いて、勇者様だけに責任をなすりつけてるの……私も捕縛されそうになったけど、勇者様が魔王を頼れって言って……」グスッ

メイド長「魔王様、これは明らかに罠としか」

少女「……少年君はどこに?」

少女友「少女っ、危ないよ!」

後輩「横須賀の米軍基地に……わ、私も連れて行って下さい!」

少女「無理です。貴女の全てを信用できません。理由は、おわかりですよね」

後輩「……」

少女「この者を魔王城地下に移送しておいてください。私は人間界に向かいます」

メイド長「お待ちください」

少女「……ごめんなさい。これだけはどうしても無理です」

少女友「私も行く!」

少女「少女友ちゃん……」

少女友「約束したはずよ。どこまでも一緒って」ジッ

少女「……うん、わかった。行こ」

メイド長「少女友様、これを」コソッ

少女友「?」ハ

メイド長「危険だと思ったら中央のスイッチを押して下さい」ヒソヒソ

少女友「わかりました」

少女「すぐに戻ります。人間界への侵攻は一時停止してください。これは魔王としての命令です」

メイド長「承知いたしました」

少女「ごめんなさい」シュッ


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