92:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県)[saga]
2011/04/02(土) 21:06:09.58 ID:3VwabWPNo
― 横須賀 米軍キャンプ ―
少年「ぐ……」ズルッ
少年「あいつら……好き勝手やり、やがっ、て」ドサッ
少年(無理だ。もー動けねぇ……畜生、これじゃ人間のほうがトンデモじゃねぇか。簡単な検査とか言いながらやってる事は人体実験ばっかかよ)
少年(魔力も吸いつくされちまって回復呪すら使えねぇ。このまま終わる、か?)
ガチャッ
少年「だ……誰、だ」
兵士「次の実験だ」
少年「……好きに、しや、がれ」
兵士「さっさと来い」グイッ
少年「少女、すまねぇ。お前の顔、もう見れねぇや」
少女「そうでもないよ?」バシッ
兵士「!?」ズル ドサッ
少年「は、ははは……何だこりゃ、夢か? 走馬灯ってやつか?」
少女友「何言ってんのよこいつ。とうとう頭おかしくなった?」ニッ
少年「少女友までかよ。トンでもねぇ天使だな」
少女「夢でも走馬灯でもないよ。後輩ちゃんに教えてもらって助けに来たの」
少年「そう、か。あいつは無事に逃げたか」
少女「酷い傷……すぐに治すからっ」ソッ
少年「いい……だい、じょうぶだ」ギュッ
少女「少年君……」
少年「ごめん。勇者の力ってのに溺れてた。その結果がこのザマだよ」
少女「ううん……」
少年「すぐに他の奴らが来る。今の内に逃げろ。俺はここまでで、いい……」
少女「ダメだよっ。一緒に行こ! 後輩ちゃんも待ってるからっ」
少女友「そうよ。責任取りなさいよ。それとも勇者ってのは自分のしでかした事の責任は取らなくていいワケ?」
少年「……俺は、まだ、勇者なのか?」
少女「少年君は少年君だよ。勇者か、そうじゃないかなんてどうでもいい事だよ」フォンッ
少女【我が呼びかけに応えよ、慈悲深き愛の女神よ。私の大切な人を助けて……】ソッ チュ
少女友「って、おいおい……」アゼン
少年「……」ビックリ
少女「んっ、どう、かな?」
少年「結構なお手前で……って違う! おまおまおまお前っ、いきなり何を!?」
少女友「キスしたよね。キスだよね?」
少女「ぁぅ……恥ずかしいよぅ」マッカ
少女「大丈夫?」
少年「ん? おぉっ。何だこりゃ、傷も体力も魔力まで回復してやがる!」
少女「よかったぁ」ニコッ
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