98:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県)[saga]
2011/04/02(土) 21:09:16.19 ID:3VwabWPNo
少女「さっきの人、全人類統合連合って言ってたよね」
少年「ああ。俺が勇者の力に目覚めた後、後輩と魔物や怪物討伐をしてる時に向こうからアプローチしてきたんだ。当時の俺は完全に魂の鎖と力に呑まれて有頂天になってたからあいつらの言葉にまんまと騙された」
少女「勇者の記憶に引っかからない?」
少年「何……? まてよ、言われてみれば」
少女「うん。私の魔王の記憶にはっきりと残ってる。あの人たちは……」
少年「思い出した。あいつら、大昔から俺達の力を求めてるやつらだ」
少女「2代前の魔王と勇者はその罠にかかって……」ギリッ
少年「そこまで鮮明に引き継いでるのかよ」
少女「半年間色々がんばったから」ニコッ
少年「……少女」ギュッ
少女「ふぇっ!?」
少年「本当に、ごめんな。少女友が言った通りで、俺が馬鹿だった。大馬鹿だった」
少女「ううん」キュッ
少年「俺は、あいつらを許せない。歴代の勇者や魔王の裏で糸を引き、その力を得ようだなんて」
少女「私も。少女友ちゃんをこんな目に遭わせた人達は許せない」
少年「俺と、来てくれるか?」スッ
少女「でも、少年君には後輩ちゃんが……」
少年「少女友にも言ったけどさ、俺は後輩とはなんでもないんだよ。相棒ってのは事実だけど、それ以上でもそれ以下でもないんだ」
少女「……」
少年「信じてもらえないのはわかってる。でも、俺はお前の事がやっぱり」
少女「うん、わかった。信じる」
少年「ごめん」
少女「ふふっ、謝ってばっかりだね」ニコッ
少年「そう、か?」
少女「少年君と一緒に行く。でも、一度魔王城には戻らなきゃ。後輩ちゃんも解放してあげたいし」
少年「あいつの魂の鎖も断ち切らなきゃな」
少女「うん。方法は少女友ちゃんが見せてくれたから大丈夫」
少年「そうなのか?」
少女「最後に教えてくれたの。少女友ちゃんから貰ったものは全部覚えてるもん」
少年「俺もだ。あいつに殴られた事とか蹴られた事とか、な」ニッ
少女「あはは。少年君、いつも少女友ちゃんにたたかれてたもんね」ニコッ
少年「あいつが男勝りなんだよ」
少女「少女友ちゃん……」キュッ
少年「弔ってやろうぜ。俺とお前で、さ」
少女「うん」
198Res/210.35 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。