過去ログ - モダンブレイバー 〜三人のこと〜
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2011/03/30(水) 00:22:17.31 ID:HEW5kM5SO
期待
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2011/03/30(水) 00:26:33.65 ID:9b91y1IMo
俺の所属する野球サークルは特別熱心だというわけではない。夏休みにも有志で活動はするが所詮お遊びの
サークル。中には目的があって熱心に身体を鍛える者もいないではないが、「いないではない」程度。大会に
出るわけでもないのに鍛錬する馬鹿はとりあえず変人のレッテルをはられる。俺のように。
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2011/03/30(水) 00:37:41.27 ID:9b91y1IMo
今年はサークルの新入生が多かった。夏休みの練習に参加する酔狂も多かった。練習試合ができる、という
ことだ。
外野の一ポジション――適当だ――につき、適当に集中する。
たまに飛んでくるボールを追いながら、意外に暇な脳みそは考え事を始める。
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2011/03/30(水) 00:50:43.17 ID:9b91y1IMo
……真っ白な世界が広がっていた。
どこまでもどこまでも続く純白。光があふれているようでもあり、ただ白いペンキが塗られているだけのよう
でもあり。
俺はぽかんとしてそこにいた。
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2011/03/30(水) 00:54:30.85 ID:9b91y1IMo
to be continued...
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2011/03/30(水) 19:04:06.51 ID:9b91y1IMo
冷たい感触に俺は飛び起きた。
はっとしてまわりを見回す。全体的に白っぽい部屋。しかし、先ほどの白さには到底及ばない。
馴染みはないが見覚えはある場所。
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2011/03/30(水) 19:04:58.31 ID:9b91y1IMo
「お前は幸せか?」
戻ってきたそいつは、その問いにきょとんと瞬きした。
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2011/03/30(水) 19:05:47.35 ID:9b91y1IMo
『世の不幸を打ち払え』
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2011/03/30(水) 21:06:43.68 ID:9b91y1IMo
再び俺は電車に揺られていた。特に異常もなかったものの念のため早退。そういうことになった。
別に特別野球が好きなわけじゃない。身体を鍛えることにしか興味はない。だから気にせずとっとと大学を出
てきた。
ボックス席にスポーツバッグと一緒に身体を押し込み、窓の外を何の気もなしに眺めていた。
15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/03/30(水) 21:11:41.43 ID:9b91y1IMo
「……ハムスター?」
思わず声が漏れる。少女が顔を上げ、濡れた瞳とぶつかった。
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/03/30(水) 21:21:23.80 ID:9b91y1IMo
「可愛がってたんですよ。両親は動物嫌いですが、なんとか説得して許可してもらって。とっても大切にしてきたんです」
「……」
「なのに、なんで……」
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