134:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/04/26(火) 00:25:06.08 ID:qwixLUU/o
「まあ、そうだな」
相棒が口を開く。
「一人だろ? 真正面からは馬鹿らしい、俺ならまずその虎の生息域、活動範囲を調べるな」
「……」
「そんで、罠をいくつかと柵を用意する。柵は簡単なものでいい。
ある程度動きを制限できりゃいいからな。
次に柵でそいつの主要な通り道をこっそり囲うんだ。全部じゃない。ここがミソだ。
それからその柵の内側に火を放つ。虎は慌てふためいて逃げ回るが、主要な通り道はふさがれてる。
開いてるところをやっと見つけるが、そこにはガチャン! と罠がある。
あんたはそこで待ち伏せして、できた隙をつき、後は好きにすりゃいいってわけだな」
彼はこんなもんだ、と言いきると、「だが」と付け加えた。
「これを実行する前に大事なことがある」
「どうして虎を狩るか。それをはっきりさせねばなりません」
ウィリアムが言葉を継ぐ。それに合わせてフォールスの視線もこちらに滑る。
「背景と目的によって手段は変わります。
その虎をどうして狩るんでしょうか。
売るためですか。何かしら邪魔なんですか。それとも他の目的ですか。
売るためだとしたら生け捕りがいいのか、死んでてもいいのか。
邪魔なんだとしたら、狩る必要はありません、どこかしらに追い払うか、もしくは自分がどこかに移動すればいいんです。
狩るのは色々と労力が要ります。できるならば別の対策を取った方がいい。
つまり、情報が足りないんですね」
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