140:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/04/27(水) 01:16:08.89 ID:LZ1Zonjxo
「んだよ、それ」
「別に行きたくない理由があるわけでもないんだろ?」
「そりゃ、まあ」
「ならいいじゃねえか。何ならそういう任務ってことで命令してやってもいいぞ――あ、ちくしょう」
唐突にデグラが毒づいた。
「どうしました」
「ん、いや……」
彼ははぐらかそうとしたらしいが、相棒は見逃さなかった。
「金野原の国からの依頼?」
「お前」
「おいおい、マジかよでけえ仕事じゃねえか」
「他国からの仕事が全部でかいわけじゃねえ」
「じゃあ他国からの仕事には間違いねえんだな」
しまった、と傭兵隊長の顔が渋くなる。
「どうしたんだよ、誰かしくったのか」
「違う、剣国傭兵隊はめったにしくじらない。信頼があるからな」
「じゃあ……しくる前の段階か。人手が足りてねえとかか?」
「違う」
傭兵隊長は否定したが、その否定の仕方には微妙なぶれがあった。
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