204:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sagesaga]
2011/05/15(日) 17:55:11.56 ID:ISM8V998o
さて、とリグは息を継いだ。
「君たちは何をしてくれるのかな?」
「強盗団の排除、ないしは無力化を」
「それは確実に成せることかね」
「我々を何だとお思いですか?」
「失礼した。期待しよう」
リグは笑って、髭を撫でた。
彼の態度はいささか尊大の気があった。
それは恰幅のよい体つきに似合ってはいたが、ポーズのために取っているわけでもあるまい。
剣国は金野原の支援なしには成り立たない。その力関係を理解している者の態度だ。
「どんな手を使ってでも成し遂げてくれ。
協力は惜しまん。と言うよりも、今回剣国へ依頼しようと提案したのは私なのだ。
この顔に泥を塗ることだけは避けてほしい」
「分かりました。ではまず強盗被害の記録を戴きたいのですが」
「そうだな、まずはこれだ」
リグが懐から紙を取り出す。広げると小さいテーブル一枚ほどの大きさになった。
金野原の国の地図だ。あちらこちらに印がつけられ、被害の書き込みがされている。
「強盗被害は各地で起きている。場所に決まった傾向はなく、それこそあちこちが襲われている。
北で起きたと思ったら次は最南端で起きたなんてことも珍しくない」
「時間間隔は?」
「おおよそ一から二カ月だ。もっと短いこともあるし、長いことももちろんある」
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