210:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sagasage]
2011/05/18(水) 22:41:50.86 ID:MiRo0WXWo
「なんだ、拍子抜けするくらい少ないんだな」
相棒が肩をすくませて言う。
「五人でもなんとかいけそうじゃねえか」
「それについてだが」
しかしアデルが口をはさんだ。
「俺はもっと多いと踏んでいる。
その二から三倍だ。百人は下らないだろう」
「その根拠は?」
ウィリアムが問うと、アデルは目だけで彼を捉えた。
「被害額が大きすぎる。これは単純に少数では無理な数字だ。
的確に人数を配置し、適切な場所を襲い、そのために確度の高い情報がなければ成すことはできない。
各地に人員を散らして情報収集と即時襲撃を行っているはずだ」
「つまり、交代人員と後方支援の人員がいるというわけね」
ミリアが納得したように頷いた。
「そうだ。特に情報は重要で、このファクターがなければここまでの被害は出ていなかっただろう」
「間諜……」
それは相棒のつぶやきだった。
「そういうことだ」
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