200:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sagesaga]
2011/05/15(日) 17:50:04.44 ID:ISM8V998o
昼下がりの日の下、黒髪の頭をぽりぽりと掻きつつ人の間を縫い歩きながら。
ウィリアムはこっそりため息をついた。アデルは気付かなかったようだ。無視した可能性も高いが。
前を行く彼の歩みは速い。人の間をするすると魔法のように抜けていく。
遅れずについていくのはなかなか骨だった。
201:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sagesaga]
2011/05/15(日) 17:50:50.23 ID:ISM8V998o
受付でボーナムへの面会を申し込むと応接室に通された。
アデルと並んでソファーに座ったが、なんとなく気詰まりを感じて身じろぎする。
なんとなくもなにも、もちろん隣の男のせいだが。
しばらく空白の時間があった。
202:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sagesaga]
2011/05/15(日) 17:51:56.74 ID:ISM8V998o
まず見えたのは、なかなかに恰幅のよい髭の中年男性だった。
次にそれに抱きつく若い娘。
「やっぱりパパって最高だわ!」
203:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sagesaga]
2011/05/15(日) 17:52:41.14 ID:ISM8V998o
「ねえねえ、あなた傭兵さん? とっても格好いいのね、あたしの旦那さんにならない?」
もちろんアデルに向けた言葉だ。それを聞いてリグがにわかに焦りだす。
204:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sagesaga]
2011/05/15(日) 17:55:11.56 ID:ISM8V998o
さて、とリグは息を継いだ。
「君たちは何をしてくれるのかな?」
「強盗団の排除、ないしは無力化を」
205:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sagesaga]
2011/05/15(日) 17:56:30.81 ID:ISM8V998o
「なるほど、被害の規模については?」
「国に打撃を与える程ではないものの、都市レベルではなかなか痛い、と言ったところだ」
「人的被害は?」
「死者はいない。だが、負傷者は数えるのも馬鹿らしい」
206:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/05/15(日) 17:57:22.22 ID:ISM8V998o
to be continued...
207:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/05/16(月) 00:51:24.47 ID:8f8Xe4p0o
乙
208:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県)[sage]
2011/05/16(月) 09:50:58.38 ID:0ZrWuNBSo
乙です
強盗団結構小規模なんだな
209:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sagasage]
2011/05/18(水) 22:40:59.64 ID:MiRo0WXWo
都市の門近くに宿を取った。剣国傭兵隊権限により、一人一部屋ずつ取ることができた。
宿泊用の部屋は二階より上となっており、一階は簡易の酒場である。
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