226:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sagesaga]
2011/05/24(火) 21:39:05.84 ID:IDOBMmceo
外は思いのほか穏やかだった。夕焼けに包まれた静かな都市の風景。
だが、背後からはそれとは反対に荒々しい騒音が響いている。
道には立ち止まりこちらを見ている者も多かった。
227:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sagesaga]
2011/05/24(火) 21:39:40.38 ID:IDOBMmceo
「そのガキは置いてった方がいいんじゃねえのか!?」
「駄目よ、どこに強盗がいるか分からない。
そんな状況で真っ先に狙われるのは誰?」
228:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sagesaga]
2011/05/24(火) 21:40:26.84 ID:IDOBMmceo
周りに他の人間はいない。
(……? おかしいな)
229:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sagesaga]
2011/05/24(火) 21:41:42.09 ID:IDOBMmceo
訝しむウィリアムに構わずリグは続ける。
「アレならば全て片付けられる! 究極の爆薬だ!」
「で、でもパパ!」
230:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sagesaga]
2011/05/24(火) 21:42:37.22 ID:IDOBMmceo
「野郎ども、ずらかるぞ!」
野太い声が響き渡る。同時に、強盗たちが馬車に飛び乗った。
231:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sagesaga]
2011/05/24(火) 21:45:41.01 ID:IDOBMmceo
「アデルさん!」
右手に長剣、左手に何やら白い布のようなものを携えた彼は、特にどうということもなく迫りくる馬車を見据えた。
確かに恵まれた体躯である。だがそれでもその何倍もの質量をもつ馬車を止めるにはほど遠い。
232:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sagesaga]
2011/05/24(火) 21:46:12.65 ID:IDOBMmceo
to be continued...
233:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県)[sage]
2011/05/25(水) 20:12:17.67 ID:D+YQJ8f/o
乙です
魔術技能士って魔術師の一種だろうか
234:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/05/27(金) 21:47:16.64 ID:qKW626njo
魔術技能士。それは構成陣を理解し、力を行使する者たちの名である。
単純に魔術士と呼ばれないのは、魔術というものが個人の特別な資質によるものでないことに由来する。
構成陣を精密に描画することができれば、理論上誰にでも行使できるのが魔術だ。
235:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/05/27(金) 21:48:01.64 ID:qKW626njo
「魔術騎士による知識供与、でしたっけ?」
ウィリアムはスープの器を引き寄せながらつぶやいた。
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