269:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/07/15(金) 18:55:48.28 ID:x0vODkjRo
(やっぱりあっちの方が速い……!)
それだけではない。間合いを見切り、先読みし、なおかつ次の手を打つのにためらいがない。
相手の方がはるかに上であることを認める。
それでも諦めるわけにはいかなかった。
裂帛の気合と共に、ウィリアムの一撃が振り下ろされる。
ついで二撃、三撃。間合いを測って慎重にだ。
頭はそれら全てをほんの半歩分の体さばきでかわして見せた。
「くっ……」
長剣は重い。ウィリアムとてそれなりに鍛えてはいたが、それでも長引けば酷くまずい。
もともと相手の方が技量は上なのだ。
……それで焦ったのが良くなかったのだろう。
「シッ――!」
渾身の力を刃に乗せた、その手に。
「つっ!」
痛みが走った。
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