285:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/07/31(日) 19:17:17.16 ID:ugV/V+31o
心地よい振動が、規則正しく身体を揺らしていた。
北に向かっているが、風は暖かい。
気を抜けば瞼が重くなりそうで、春のただ中を知る。
ミリアとクリアが寄りかかり合って眠っている。
自身もうとうとしながら、ウィリアムは隣の高笑いを聞いていた。
「うはははは!」
狭い馬車の中、しかしオルトロックの機嫌は上々だった。
当然だ。大仕事を成し遂げたのだから。
「まあ、ちょろいもんだったな。俺の手にかかれば強盗団の一つや二つ!」
まあ、騒いでいるのは彼一人だったが。
「出世だ出世!」
隅にはそれを複雑な表情で聞く強盗団の頭もいる。
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