286:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/07/31(日) 19:18:07.87 ID:ugV/V+31o
昨晩の決闘の後、ウィリアムたちは強盗団の頭に解毒剤を投与したうえで捕縛した。
強盗たちを騎士団に取り込むといっても、すぐに全員を輸送できるわけではない。
そのため、人質として彼を先に移送することにしたのだ。
頭領を騎士団に送り届け、報告が終わり次第強盗団の残りを本隊が迎えに行くだろう。
もちろん表立って、ではない。
金野原の国の多くの人々が知らないまま、事態は決着する。
恐ろしく迅速だった。十日もたっていない。だが、とりあえずは解決だ。
どんな形であれ、注目はされるはずだった。
「どんな形で注目されますかね」
眠気でぼんやりとしたまま、隣で瞑目しているアデルに問う。
「さて」
やはりぼそぼそと呟くような声。
「あまり好ましい形とはいかないかもしれないな」
「……でしょうね」
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