過去ログ - 騎士見習い「もう疲れたよ……」
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34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/04/02(土) 20:42:14.03 ID:rVhEFPKqo

 相棒の意図を読み取って、彼女は恐る恐る掌を上にして差し出した。

「変な真似はするなよ。その首と身体が別行動、ってなりたくなきゃな」
「……!」

 少女の顔が恐怖にひきつる。そんなに脅さなくてもいいのに、とウィリアムは気の毒に思った。
 が、そのとき。
 少女の手から光輝があふれ出した。

「……!」

 朝日に似た輝きだった。
 少女の手から生まれたその球光は、眩しく目を焼くとゆっくりと天井まで昇りホール全体を照らし出した。
 昼のように、というと少し大げさだが、ランタンが要らなくなるくらいには明るい。
 ウィリアムはぽかんとして見上げていた。

「大発見だぜ、こりゃあ」

 相棒の、抑えながらも興奮を隠し切れていない声。

「新しい魔術体系の発掘だ。これで俺たち、昇進かもな」

 光明の下で、相棒の金髪がきらきらと輝いていた。彼の喜悦を表しているかのように。
 光明はしばらくしてから消えた。
 ランタンの明かりだけに戻ったホールは、ウィリアムにはどうにも暗く思えた。



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