65:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/04/16(土) 17:07:31.15 ID:GkR30S+0o
「親父はまず笑ったよ。オルトロック、今日はいい報せがあるんだ、ってな。
俺も笑った。それは俺の報せよりも上等かい、と。
親父の青筋が増えたか太くなるかした気がするがそれはどうでもいい。
親父は新品の剣を持ってこさせてから言った。ちょうど試し斬りをするとこだった、って」
「それは……すごいね」
「ああ、すごい上等の剣だったぜ」
「いや……ああそう……」
とその時、部屋の扉が開いた。
「お待たせしました、傭兵隊長がいらっしゃいましたのでこちらへどうぞ」
やっとか、相棒がつぶやく。
二人は傭兵隊長に会うためにこじんまりとした待合室で待たされていたのだ。
待ち時間は短くなかった。
先ほどの会話の前にも延々と相棒の愚痴を聞かされていたし、呼び出しがなければまだ続いていただろう。
(愚痴はこれっきりだといいけどね)
それはかなり無理な話に思えたが。
295Res/175.48 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。