過去ログ - まどか「もう大丈夫だよっ」まどか「あなたは……!」
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619:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/08/01(月) 02:06:25.90 ID:3qc98QwTo
変身したマミさんがマスケット銃を取り出そうとする。
発光し、使い魔が一瞬ひるむ。

マミ「――!?」

しかし、それだけだった。
マスケット銃は、出現しなかった。
マミさん自身も驚いた顔で、状況が理解できない様子だった。

まどか「ひぁっ――……」

そして剣が振るわれる。
風を切る音が、雨を裂く音が、首を切り裂く。
最後まで私は、何の役にも立てずに私は、

――!?

ただ、それを見ているだけだった。

それは、握り潰される完熟トマトだ。
蛇口が外れた水道の如く、粘り気のある液体が吹き出して足に身体に頬に、襲いかかった。
冷や水を浴びせかけられたように凍り付いた、滴り落ちる液体は粘り、
私の頬に糸引くように舌を這わせ、神経を焼き切っていく。冷たく平面的に赤を晒し、

"マミさんの"生命を絶望的に奪い去っていた。

最後に私と使い魔の間に割って入ったマミさんは、丸腰だった。
ぐらりと横ざまに倒れる姿は人間よりも人形に近かった。
どしゃり、と鈍く重い衝撃が走る。血の海に沈む。

ああ――。

ぽかん、と開いた口に流れ込む血は冷たい。
息もせず、身動きもせず。


――マミさん、しんじゃった。


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