過去ログ - まどか「もう大丈夫だよっ」まどか「あなたは……!」
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801:[saga]
2012/01/29(日) 04:43:22.69 ID:BZmAVGk7o

ボロボロと大粒の涙を彼の死体に落としながら泣き縋るマミさんを見て、
私は心の中にぽっかりと穴が開いたように感じた。どうしようもなく空虚な気持ちだった。
悲しいとは思わないけれど、嬉しくもない。にわかには受け入れられないというだけ。

まどか「キュゥべえ……ホントに死んじゃったの?」

マミ「し、死んでるわけない! そうでしょ、キュゥべえ! ねぇ、答えて……!」

まどか「マミさん……キュゥべえは、もう……」

彼がいなくなることは、私たち人間にとって良いことのはずなのに。
得られたのはやや大きめの喪失感、ただそれだけだった。感慨は薄かった。
もうキュゥべえの声を聞くことは二度とないんだろうなということだけ、うつろに考えていた。

――それが覆されるなんて、思ってもみずに。


QB「自分で殺したくせに。君はやっぱり変だよ、マミ」

QB「それになんだい、ちゃんと戦えているじゃないか」


布団の中から。
あり得ない声が私たちの耳を通じ、そして彼が姿を現した。
マミさんはビクリと肩を震わせ、目を剥いて、嗚咽を止めた。

真正の白、ツヤの戻った赤い瞳。金環を抜ける長い耳。
影のようにスルリと布団を抜け出して、転がる姿は幻想ではなかった。



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