過去ログ - まどか「もう大丈夫だよっ」まどか「あなたは……!」
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[saga]
2012/01/29(日) 04:47:26.69 ID:BZmAVGk7o
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〜ほむら視点〜
二手に別れる道と風景は対称、その軸上に位置するのは、私に不釣り合いな西洋建築。
なぜここに帰ってきてしまったのかは、よく分からなかった。
ちょうど時は夕暮れで、街の人たちが家路を急ぐ中、特段怪しい行動ではなかったのに、
誰かに監視されているような気がしたのは、私が悪いことをしている証拠かしら。
暗い背徳感が頭上から降りてきていて、かといって足を止めようとは思わず。
ほむら「……ごめんなさい」
自宅に入り、扉を閉めてしっかりと鍵をかける。
そうやって、背徳感を閉めだそうとしてみたけれど、無駄だった。出てくるの。
どこからか、鍵穴からか覗き穴からか、それとも私の口の中からか、気付けば元通り。
暗い背徳感に包み込まれる。
ほむら「……ごめんって言ってるでしょう」
入ると、真っ先に広い空間に出る。
中央に円形の台座が、周囲にワルプルギスの資料が、それぞれ配置されている。
今の私にとっては、嫌な思い出の舞台でしかない。足早に通り過ぎて先を目指す。
扉の前で、靴を脱ぐ。開けると、奥に向けて廊下が続いている。
右手に寝室。左手はお手洗い。正面はリビングへと続く廊下の扉。
数歩進んでもう十分と、軽く息を吐いた。
やり残したことが何か無かったかなと、未練たらしい思いが浮かんだ。
しかし時間はあまりない。切り捨てる必要がある。
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