過去ログ - まどか「もう大丈夫だよっ」まどか「あなたは……!」
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857:[saga]
2012/02/26(日) 22:55:58.28 ID:yZ83ajeJo

決してあたしの方から絡んだわけじゃない。第一、こんな奴の事はすでに眼中にはなかった。
あたしはほむらと別れた直後で、さやかの走り去った方向に駆け出そうとしたところだった。

夕日の断末魔も過ぎて、夜の闇はさやかの気配を覆い隠そうと迫ってきていた。
そんなときに、こいつはあたしを呼びとめたんだ。

曰く、


仁美「――さやかさんを捜して、あなたはどうするおつもりなんですの?」

仁美「――説得……それは、あなたに出来ることなのですか?」

仁美「――反省していますし、謝りに行くつもりですわ。
けれど、その相手はあなたではありませんから」


問答は続き、こいつの全く悪びれない態度にあたしの感情が爆発した。
他者に対してこれほどの怒りを抱かされたのは、久しぶりだった。

仁美「さやかさんとまどかさんが最近おかしかったのは、あなたのせいですの?」

志筑仁美はあくまでも強情に、主導権を握り続けた。
このひどい女の前に、たまらず逃げ出したさやかの代わりに、立っているんだと感じた。
感じて、絶対に負けるもんかとばかりに、足を肩幅に開いて構えた。

仁美「あら、そういえば……」

仁美「お二人の様子がおかしいなと思ってから、しばらくして、だったかしら……
彼の怪我が、唐突に完治したのは」



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