過去ログ - まどか「もう大丈夫だよっ」まどか「あなたは……!」
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861:[saga]
2012/02/26(日) 23:08:29.80 ID:yZ83ajeJo

思わず叫んでいた。
そうだ、こっちにだって言い分があったじゃないか!
あたしは魔法少女で、そうだ、こいつはただの人間じゃないか! 何を恐れる意味がある?


仁美「そんなもの……だったら、私も契約すればいいだけのこと!」

仁美「私にも教えてください! 魔法少女のこと!」

杏子「黙れ黙れっ! 何も知らないくせに! ああ、知らないくせに!
お前にさやかの何が分かってたって言うんだよ!?」


何も知らず、軽々しく契約を語るのは、あたしが許さない。
その口を閉ざすまで、叫んで叫んで、かき消してやる。


杏子「さやかはな、上条の手を治すために、全部捨てたんだぞ! 気付いた時には遅かったさ!
けど! あいつは、さやかは挫けずに、自分の正義を貫いてきたんだ!! あたしが諦めた正義を!!」

杏子「それを、それを、あんたみたいなヤツに――!!」


あたしは、はっと気が付いて、その瞬間、言葉が続かなくなった。
仁美は黙り込んで、あたしの言葉を待っていた。

自分のためだけに生きるって、もう誰にもすがったり救いを期待したりしないって決めたのに。
どの口でマミに説教できたんだ。「自分で自分を救うしかない」だって? どの口で?

思う間に、言葉が勝手に出ていた。


杏子「……返せよ」

杏子「あいつは、あたしに必要なんだ。やっと見つけたんだよ。
真っ当に生きていいんだって、すがってもいいんだって、あいつが……」



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