過去ログ - まどか「もう大丈夫だよっ」まどか「あなたは……!」
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901:>>828の続き[saga]
2012/03/31(土) 14:28:07.13 ID:qtk7+BAFo

〜影の魔女の結界内〜

天に一点、まどかの指さす先に光点。
伸ばした人差し指が横に流れて、息を合わせたように流星群が飛び交っていく。
噴水の逆再生みたいな弧を描いて全方向から集結し、雷鳴のような唸りを轟かせ、高密度の桃色の鉄槌となる。
自身の一部と見える枝や使い魔などを、頭上に構えて防御する魔女の姿が一瞬見え、

飲まれた。

爆発したのか、削り取られたのか、それすらも判別できない一瞬だった。
やがて、光の膜から這い出すように猛烈な炎の泡が噴き出し、逆に光は霞んで消えた。
まどかとほむらは静かに黙ってそれを見つめていた。

まどかは弓の構成を崩して、槍のような形状に組み直す。
ほむらはそれをちらりと見て、槍ではなく巨大な矢じりだと看破した。
一方まどかは、ほむらの方をちらりとも見ていなかった。

ほむら「……いったん離れましょう」

その矢じりには金の装飾が施され、長さはまどかの背丈より長いくらいだった。
しかしまどかはそれを使い慣れた様子で、軽く準備体操のように振り回している。

ほむら「……反撃が来るとすれば、それは強力よ。いったん離れましょう」

ほむらがまどかに伝授した戦い方は、弓に番えた矢を射る、というものだけだ。
空を指さすだけで流星群を操ったり、勝手に他の武器をこしらえたりする方法など教えていない。
すべて、市外の魔女退治をたった一人でこなしている間に、まどかが自力で会得した能力だった。

ほむら「……ねぇ、聞こえないふりしないでくれるかしら」

そのとき唐突に、噴き上がる爆炎が消え……否、内側に収束した。
炎をすべて飲みこみ、魔女の身体が風船のように膨れ上がっていく。

ほむら「――ッ逃げなさいったら!!」


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