過去ログ - まどか「もう大丈夫だよっ」まどか「あなたは……!」
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910:[saga]
2012/03/31(土) 14:38:16.06 ID:qtk7+BAFo

私はぎゅっとスカートのすそを握りしめて言った。
向こうはますます顔を歪めて、心底楽しそうに、ねばっこい声で答えた。

使い魔「知ってるのよ。彼女はさっき一度、キュゥべえを撃ち殺しているでしょう?」

使い魔「撃てるようになっている可能性は……十分にあるわ」

まどか「……」

使い魔「どう? 怖いでしょ? あなたの命はいま、彼女の心次第……」

使い魔「しかも! あなたは理解しているかしら……、あなたが生き残ったとしたら!
それはそのまま、マスケットを使えない彼女が、死ぬことを意味するのよ……アハッ」

キリキリと猫の目のように鋭くなっていた眼光が、下品な笑いと共に不意にだらけた。
あは、あは、という泥水の滴るような笑いが何度となくこぼれて行く。

QB「まどか……」

ずっと部屋の入り口近くに留まっていたキュゥべえが、わずかに動くのが分かった。
確かに、契約してしまえばこの危機を確実に乗り越えられるんだろう、とは思う。
でもそのとき私は、今まで私を守ってきてくれたみんなを裏切ることになる。

……大丈夫だ。契約なんかしなくたって、私は戦える。

私はスカートのすそを強く握りしめて、目の前の銃口をじっと見つめた。
その背後で、あは、あは、という笑いが吐息のように漏れる。こんなのマミさんじゃない。
顔を上げて、その目を正面から見据えた次の瞬間、私は挑むように言ってしまっていた。

まどか「……さっさと、撃てばいい」

使い魔「――ッ!!」


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