過去ログ - まどか「もう大丈夫だよっ」まどか「あなたは……!」
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922:[saga]
2012/04/04(水) 14:26:31.34 ID:+IlzdyW5o

〜ほむら視点〜

ほむら「――――まどかっ!!」

なぎ倒されたまどかは、数メートルだけ低空を舞って、べたっと仰向けに叩きつけられていた。
死んだように倒れたまま、ぴくりとも動かない。魔女が拳を構え直す。とどめを刺される!

と、思ったとき。
なぜか、魔女が動きを止めた。動かないまどかと、その上で止まる拳。そして静寂。

ほむら「……?」

振り上げた拳は迷うように、ためらうように、揺れていた。それはまるで、遠慮しているかのようだった。
奇妙なことだったが、私にはその意味が分かる気がした。

そう、まどかは半分魔女だということ。
魔女同士はお互いに干渉しない。逆に結界に入ってきた魔法少女は積極的に排除する。
しかし、魔女と魔法少女のハーフなら、対処に迷ってしまうのも仕方がないのではないか。

まどかの上で迷っていた魔女は、ふと私の存在を思い出したらしい。
単なる魔法少女に過ぎない私なら、殺すことにためらいはないってことね……。先に潰すつもりだ。
ゆっくりとこちらを向く拳を正面に見据えながら、私には逃げることが出来なかった。怪我のせいだけではなく。

逃げて、それでどうするというのか。と、こう思ってしまうと、もう何の気力も湧いてこない。


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