過去ログ - まどか「もう大丈夫だよっ」まどか「あなたは……!」
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923:[saga]
2012/04/04(水) 14:28:59.24 ID:+IlzdyW5o

まどかに拒絶されたことなんて、今まで何度もあった。
けれど、今までとは違うんだ。このまどかは私の思いを正確に、私自身に認識できていない領域にまで渡って、
完璧に理解したうえで、それを拒絶したのだ。所詮、自己満足のための行動だと、見抜いてしまったのだ。

まどかに言われた言葉は消えない。
たとえこの世界を捨てて次の世界に向かったとしても、私の壊れた信念はもはや戻ってはこないのだ。
まどかのため、という絶対の信念は、もう何の中身もない空虚なフレーズでしかなかった。

あるいはそれでも構わず、我が道を行くことも出来たかもしれない。
その通り、自己満足だけどそれがどうかしたか! と叫んで相変わらずまどかに付きまとうことも。

けれど、今やそれすら叶わなかった。
私はもはや足手まといで、まどかについて行くことすらままならないのだから。

魔女の拳が、私を狙っていた。

死にたい、という積極的な願望ではなかった。
もしかしたらそれ以下かもしれない。これは、楽に死ねるなら死んでしまうのも悪くはないかな、という気持ち。諦念。
どうせ全力で回避しようとしても生き残る確率は低いだろうし、黙っていれば確実に死ねるのだ。無駄に動く意味はない。

ほむら「……」

踏み切り自殺に挑む人が前にする光景というのは、こんな感じなんだろうか。
正面から轟音を上げて、変にゆっくりとしたイメージを伴って、圧倒的に迫ってくる。
風を切り、突然速度を上げて、ぐわっと一気に視界を埋めたかと思うと。

ぴたり。

静止。 それは。 私の。 よく知る光景。 止まった世界に。 動ける自分。


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